冬場など、室内空間が乾燥する季節に活躍する加湿器は室内の湿度管理や室温管理として使用されます。

また、外気も低下する冬は、インフルエンザやその他ウイルス感染が流行しやすい環境になってしまいます。

こうしたウイルス感染を予防する為に、手洗いうがいや口腔内からの感染予防としてマスクの着用などが有効な処置ではありますが

実際には個人の努力でウイルス完成を防ぐのは、正直難しいのが現状です。

そうなると、ウイルス感染した人との接触やウイルスが蔓延した場所の除菌をする必要があります。

特に、ドアノブやエレベーターのボタンやスイッチ、トイレなど、は被害を最小限にする必要があります。

こうした除菌が必要とされる時期に役立つのが、「次亜塩素酸ナトリウム」「次亜塩素酸水」なのです。

次亜塩素酸水の優れた点として、加湿器に投入し空間へ噴霧することで、部屋全体の空間除菌することが出来ます。

今回は、空間除菌のために加湿器に次亜塩素酸水を入れて使用する方法と注意する点について共有したいと思います。

この記事のまとめ

次亜塩素酸水とは

次亜塩素酸水は、塩化ナトリウム水溶液もしくは塩酸を電解槽で電気分解されて作り出される電解水溶液です。

様々な分野でその除菌・消臭能力が認められ、現在ではウイルスの除菌用途で使用されることで注目を集めています。

次亜塩素酸水には、「塩素濃度」によって大きく「強酸性次亜塩素酸水」「弱酸性次亜塩素酸水」「微酸性次亜塩素酸水」に分類されます。

安全性の面では、様々な研究結果から人体にとって安全であると言う見解が多くあります。

次亜塩素酸水が使用されるシーン

次亜塩素酸水は「除菌・消臭」能力が高く、大きく3つのシーンで活躍します。

ウイルスの除菌

次亜塩素酸水はウイルス性のインフルエンザウイルス・ノロウイルスや最近では新型コロナウイルスを不活性化させる能力があります。

ウイルスが飛散するような箇所にスプレーボトルで噴霧する事でウイルスを除菌する事が出来ます。

また、次亜塩素酸ナトリウムと誤認識される場合がございますが、次亜塩素酸ナトリムは同様のウイルスを不活性化させる能力は持っています

が、「アルカリ性」の性質である為、「弱酸性」の次亜塩素酸水と性質が異なります。

「弱酸性」の次亜塩素酸水は人の体にも優しい為、安心して使用する事が出来ます。

室内の消臭と除菌

除菌能力が注目されがちな次亜塩素酸水ですが、除菌意外にも消臭能力も高く生ゴミや排水溝、またはペットの臭いにも

臭気を減らす能力がある事が認められています。

また、次亜塩素酸水は高い安全性から、室内空間でも安心して使用できます。

その理由として、次亜塩素酸水が有機物と反応する事で「ただの水」のなる性質を持っている為です。

次亜塩素酸水の選び方

次亜塩素酸水は、除菌力が注目を集めネット通販など様々な商品が販売されるようになりました。
注意しておかなければならない事として、「次亜塩素酸水」として販売されていますが、本来の除菌・消臭力の低い物も稀に出回っていると言われています。

こうした能力の低い物を誤って購入しないように下記ポイントに注意してください。

製造方法や次亜塩素酸水の濃度の明示がされているか

次亜塩素酸水は水溶液ないに含まれた塩素濃度によって使用用途と注意事項があります。

例えば直接使用できる物、希釈して使用しなければ塩素濃度の強い物などです。

必ず目的・用途にあった塩素濃度の製品を選ぶ必要がありますので注意してください。

製造年月日と保存期間が適切に明示されているか

除菌目的で次亜塩素酸水を購入された場合、使用するまでの保存期間に注意をする必要があります。

注意する理由は、次亜塩素酸水には使用期限があるからです。

通常であれば使用期限は6ヶ月〜1年の間で設定されています。

この使用期限が短い物を購入していますと、実際に使用する時には「ただの水」になっている可能性もありますので、必ず遮光性の保存袋に入れら製造年月日と保存期間が明示されている製品を購入しましょう。

加湿器に次亜塩素酸水を入れ空間除菌をすると効果的

加湿器に次亜塩素酸水を入れて、部屋全体に噴霧すると空間除菌ができます。

部分的に除菌するのであれば、長期保存ができる遮光性のスプレーボトルに次亜塩素酸水を入れ気になるところにスプレーすると効果的です。

注意点としては、次亜塩素酸ナトリウムという水溶液がありますが、次亜塩素酸水と同様に除菌能力は高い成分ですが加湿器に入れて噴霧したりスプレーボトルに入れて噴霧すると人体及び金属製品に悪影響を与えるので絶対に使用しないで下さい。

加湿器に次亜塩素酸水を入れる場合には、次亜塩素酸水が有機物と反応しやすい性質を持っている事から、加湿器のタンクなどの汚れがあれば定期的に清掃し汚れない状態で入れてください。

汚れがひどい場合は次亜塩素酸水が反応し「ただの水」となってしまい除菌力がなくなってしまいます。

是非、参考にしてみてくださいね。