ウイルス対策に加湿器が効果的ということをだけで、不必要に加湿していませんか?
実は、ウイルスによって効果的な湿度が異なります。
良かれと思ってやっていたことが、逆に環境を悪くしていたということだってあります。
そこで今回は、ウイルス対策に効果的な温度と湿度について詳しく解説していきます。
是非、参考にしてみてくださいね。
この記事のまとめ
温度と湿度との関係について解説
普段の生活の中で「数字」として気にすることがない温度と湿度ですが、実は、細菌やウイルスなどの過ごしやすい環境を私たちが自然と作り出しているのです。
この細菌やウイルスに罹らない快適な毎日を過ごすためには温度と湿度の管理は欠かせません。
お部屋の温度と湿度を知ることで、これらに負けない快適な生活環境をつくりませんか?
(温度20~26℃、湿度40~60%rhが目安です。)
ウイルスや細菌が好む温湿度とは?
ウイルスや細菌が好むお温度や湿度って気になりませんか?
小児の疾患で言うと、春夏になればヘルパンギーナやアデノウイルスそして食中毒、秋冬になればRSウイルス・ノロウイルス・ロタウイルスなどその時期によって流行するウイルスが変わってきます。
大人では風邪と言った症状でも子供がウイルスに侵されてしまったらとても辛い思いをしなければなりません。
時には入院して治療に専念しないといけないケースもあるのです。
それは、そのウイルスが過ごしやすい、繁殖しやすい環境である事です。
人間にも快適な環境があるように、風邪やインフルエンザのウイルスにも快適な環境があります。
一般に、風邪やインフルエンザのウイルスは低温低湿状態(温度15~18℃以下、湿度40%rh以下)を好むものが多く、その状態が続くと活動が活発になります。
逆に、湿度の高い環境には弱く、増殖力や感染力を奪うことができます。
温湿度で過ごしやすい環境が左右されるので日頃から温湿度計を設置してこまめに見る癖をつけたほうが良いかもしれません。
ダニやカビが好む温湿度とは?
ダニ・カビ科学技術の進歩で、季節を通してダニやカビの快適な生活を送れるようになりました。
人間にとっての快適はダニやカビにとっても好都合です。
ダニやカビには繁殖する条件があります。
- 環境
- エサ(栄養源)
多くのダニやカビは高温高湿を好み、ダニは温度20~30℃、湿度60%rh以上を、カビは温度20~30℃、湿度70~90%rhを好み繁殖して行きます。
食中毒を起こしやすい温湿度とは?
食中毒といえば梅雨~夏というイメージがありますが、実は一年中を通して注意が必要です。
食中毒を引き起こす原因はさまざまですが、一番多いものが細菌やウイルスによるもので、全体の約80~90%といわれています。
腸管出血性大腸菌O-157などの食中毒の原因となる細菌は高温高湿を好み、温度25℃以上、湿度70%rh以上で増殖が活発になります。
梅雨どき~秋口にかけて食中毒が主に発生しやすく、全体の約70%がこの時期に発生しているのはこのためです。
一方でノロウイルスなど食中毒の原因となるウイルスは、気温が低く空気が乾燥する冬に活発になります。
かびに負けない私の対策
1:細菌・ウイルス
- 温湿度計を各部屋に設けて常にチェックしています。小さい子供を抱えているので、温湿度に気をつけながら冷暖房を管理しています。
- 湿度調整として、加湿器を各部屋に設置し湿度が保てるように細菌・ウイルスに効果のあるジーアを使用しています。
- タオル類を室内干しにして少しでも湿度を保てるようにしています。加湿器は冷暖房の下に置き風の流れと共に巡回されるように設置しています。
- 細菌やウイルスが直接侵入してこないように自宅を建てるときから陰圧換気ができる家を設計しました(窓を開けて換気しなくても室内循環で保たれています)
- 外出から帰宅したら服を着替え、菌やウイルスに極力触れないようにしています。
2:カビ・ダニ
私自身がアレルギー検査でハウスダストアレルギーが著しく、少しでも埃っぽいと鼻水や喉が痒くなり炎症反応を起こすので掃除はできる限り毎日行うようにしています。出来ない日もたまにありますが次の日には絶対するように心がけてやるようにしています。
- キッチンのシンクは使用した夜には毎回洗剤で洗い流して次亜塩素酸入りの希釈した水を流して排水溝も洗浄しています。
- 洗面所も歯磨きしながら・髪を解きながらで洗い流しタオルで拭き取って水分が残らないように、湿潤環境を作らないようにしています。
- 風呂場も使用後は毎回掃除して水切りをして浴室乾燥機で乾燥させています。
- トイレは1日/回は便器を泡洗浄で放置しながら除菌しています。便座・便器・壁・床は毎日掃除場所を変えながらちょこちょこ掃除しています。
全てをやろうとすると時間がかかり負担になってしまうので分担して掃除するようにしました。 - お布団はお天気のいい日に室内で太陽がよく当たるところで天日干しにしたり布団乾燥機を活用しています。
- 毎日掃除機を当てて埃やダニを取り除いています。
3:食中毒
- 食事を作る前に必ず手指衛生をします。(当たり前ですね)
- 生肉を扱うときは手袋をして割り箸を使いながらとりわけしています。
- 肉類はしっかり火が通るまで加熱し、加熱が弱ければ電子レンジを活用しています。
- 生肉を切ったまな板や包丁は熱湯で流してしっかり泡洗浄します。
- お弁当作らずなるべく自宅で自炊するか購入したものにするかにしています。
- おにぎり作るときも手袋をします。
- キッチン・洗面・トイレのタオルは毎日取り替えています。特にキッチンのタオルは朝・昼・夜と就寝時などこまめに交換し、洗面も使用した後は必ず交換しています。
できるだけ1人1枚1回使用したら交換という形で交換頻度を高めて接触を減らすように努力はしています。 - 冷蔵・冷凍保存するのに冷却場所を考えて食品整理しています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「ウイルス対策で知っておきたい、温度と湿度の関係について」について紹介しました。
温度や湿度がウイルス対策に効果的な理由について理解していただいたと思います。
湿度は高ければいいわけではありません。
ぜひ快適な湿度を知り、ウイルスが蔓延しない環境づくりをしていきましょう。