ウイルスや病原微生物(ウイルスを含む、細菌・ホコリ・カビ・原虫)と共に生活をしている私たちですが。
最近、除菌という言葉をよく耳にします。
いかなる時も清潔を保つ心がけはとても大切です。
手を洗う、顔に触れないといったことをすでに実行されているとは思いまずが、毎日使っているスマートフォンにも同じくらい気を配れたらなおさらいいですね。
感染を気にする中、最も手に触れているのがスマートフォンで、除菌しておくことの重要性が指摘されています。
しかし、一体どうやったら正しい除菌ができるのでしょうか?
ここでは、正しいスマートフォンの除菌方法についてお話しして行きたいと思います。
この記事のまとめ
スマートフォンは不衛生?
スマートフォンが細菌やウイルスが繁殖しやすいと言われる理由とは
科学的にわかってきたことですが、細菌やウイルスにとってスマートフォンやパソコンのキーボードなどは非常に住み心地の良い繁殖場所として周知されています。
特にそれらを複数の人が共有しているところになると、人から物へ、そして人から人へと媒介しやすく、感染拡大につながるとも指摘されています。
また、ウイルスにおいてはプラスチックの表面で最長9日間も生き続けることができるとわかってきました。
数日間も持続する感染力を持ち、人を介して媒介していくと考えれば恐ろしいことですね。
そんな感染リスクを最小限に抑えたいなら定期的なクリーニングを行うといいですね。
実際にプラスチックやガラスが使われているスマートフォンの表面部分でウイルスや菌は検出されています。
ウイルスや菌はそこから指や顔に、さらにはデスクや近所のレストランなど物に付着したところから媒介となって感染経路を増やして行きます。
スマートフォンを置いて来た全ての場所に安易に移動する可能性があり、病原菌は何処へでもいけるのです。
スマートフォンの除菌方法
スマートフォンの除菌する方法として、まずは清潔にしておくことが大切です。
高価で精巧な電子部品の塊なのでとても繊細な道具になります。いきなり研磨剤入りの洗剤や洗浄器具に手を出してはいけません。
漂白剤入りの除菌シートを使うことは行き過ぎであるばかりか、ディスプレイの指紋汚れを防ぐために施されている撥油性のコーティングまで落としてしまいます。
繊細器具にはそれに見合ったクリーニングを行いましょう。
2020年3月に、アップルがスマホの除菌方法について情報提供してくれています。
Phone のお手入れに消毒剤を使っても大丈夫ですか?
70%イソプロピルアルコール含有ワイプやクロロックス除菌ワイプ (Clorox Disinfecting Wipes) を使い、iPhone の外表面を優しく拭き取る分にはかまいません。漂白剤 (ブリーチ) は使わないでください。開口部に湿気や水分が入り込まないようにご注意ください。また、洗剤類の中に iPhone を浸さないでください。
引用元: Apple
硬い部分であれば70%イソプロピルアルコールやクロロックス含有の除菌シートで拭いても構わないそうです。
70%イソプロピルアルコールとは、工業用の洗剤・メガネレンズやDVDのクリーナーとして使用されているアルコール類の一種です。
エタノールより少し強めの消毒剤で敏感肌の方は手荒れするかもしれませんので取り扱いには十分気をつけてください。
クロロックスはアメリカで普及している漂白剤メーカーで、日本では通販で入手可能の商品になります。
あらかじめ主電源を切り、カバーやアクセサリーを全て外した上で全体に除菌が行き届くようにしておきます。
主に使用するのは、マイクロファイバークロスがいいそうです。
マイクロファイバークロスは吸水性に優れており、繊維の断面形状から柔らかくて繊維がきめ細かいので洗剤を使わなくても汚れを除去し、表面を傷つけることなく磨いてくれます。
アップルのオススメとしてカメラレンズ用のマイクロファイバーよりさらにきめ細かいクロスが推奨されています。
液体を一切使わず、クロスで優しくふき取ることがオススメですが、必要に応じて石鹸を溶かしたぬるま湯を使ってもいいそうです。
この石鹸水をクロスに少量含ませてスマートフォンの表面を拭い、別の乾いた布で丁寧に拭き上げてください。
ポートの開口部やボタン部分に余計な水分が入らないように注意しましょう。
スマートフォンにおすすめの除菌方法とは
エアダスターは効果的なの?
エアダスターは一般的にキーボードに使用することが望ましく、スマートフォンに使用することはお勧めできません。
勢いよく噴射される空気がスマートフォン内部の働きを妨げる恐れがあります。
ポート部分の細かい埃が気になるのであれば、爪楊枝などで少しずつ取り除いてください。
くれぐれも傷つけないように注意してください。
防水加工のスマートフォンの除菌方法
IP68等級のフル防水性を備えたモデルなら、綺麗な水の入ったボウルに数分ほどひたすくらいは可能です。
ただし、端末仕様を入念に確認してからにしてください。
その後にペーパータオルの上に置いて乾かすか、布で軽く叩くようにして水気を飛ばすといいでしょう。
アルコール除菌シートで拭き取り除菌
Googleのサイトにてスマートフォン“PIXEL”にアルコール除菌シートの使用は可能とされていますが、できるだけ使用は控えめにし、ポートやボタン周囲を避けるよう注意を促しています。
可能であれば、電子機器専用の除菌シートが販売されていますので購入をお勧めします。
赤外線殺菌灯で除菌
赤外線を利用した除菌方法もありますが、UV除菌装置はしっかりした科学的根拠を持つ商品ではありますが、全ての隙間に隠れているあらゆる菌を退治できる保証はありません。
こうした機器はこれまでに紹介して来た他の方法と併用して行ったほうがより効果的な除菌ができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「スマートフォンは不衛生って本当?細菌やウイルスが繁殖しやすいと言われる理由とおすすめの除菌方法とは」について解説しました。
ウイルス対策といえば、ドアノブやテーブルの除菌ばかり注目されますが、スマホの除菌も忘れてはいけないと言うことが伝わったと思います。
だからと言って、ドアノブ等と同じような方法では、スマホは壊れてしまいます。
是非、スマホを安全に除菌する方法を試してみてくださいね。