小さいころから、外から帰ってきたら「うがい、手洗いをしなさい!」ってよくお母さんに言われましたよね。

手洗いが風邪や感染予防に効果があることはご存知だと思いますが、「うがい」って本当に効果があるのでしょうか?

今回は、うがいの正しい方法からどんなメリットがあるのか?など、知っているようで知らないうがいについて解説していきます。

是非、参考にしてみてくださいね。

うがいとは

「うがい」は、鵜に魚を飲み込ませて、その後吐き出させる様子と似ていることから、「鵜飼」が語源になっているようです。

うがいのメリット

うがいをすることで、口の中を洗い流してリフレッシュしたり、乾燥による口の中のネバツキを解消して口臭を予防したり、口の中やのどの粘膜についた細菌やウイルスを洗い流すことができます。

そして、のどまでしっかり洗い流してあげることで、のどを潤し異物を痰とともに細菌やウイルスを排出する繊毛という毛の運動を活発にしてくれます。

また、口の中の雑菌を飲み込み、それが肺に入って肺炎を起こす「誤嚥性肺炎」の予防にも十分効果があります。

加えて、誤って飲み込んでも咳き込んでむせなかったり呼吸苦が起こらないなど誤嚥の徴候が見えにくい事を『不顕性誤嚥=ふけんせいごえん』といいます。

健康な方でも睡眠中に無自覚に唾液などを誤嚥しているとされています。

これも口の中の常在細菌を知らぬ間に飲み込んでしまっていることが原因だとされています。

うがいをする事で不顕性誤嚥による肺炎の発症を予防してくれます。

効果的なうがいをする3つのポイント

うがいをするときは量に注意点しよう

口いっぱいに水は含まず、少量の水で行うことが望ましいです。

口全体に行き渡らせながら洗い流します。

うがいをするときは上を向こう

10~15秒のうがいを最低3回行います。

「お~」と発声しながらうがいをすると、水がこぼれにくく、声を出すことで喉の奥まで(上咽頭)水分を届けることができます。

上咽頭という部位を洗い流すために、ある程度上を向いて洗い流さないと効果がありません。

そこに細菌やウイルスが付着しやすいのです。うまく上が向けない方や首に疾患がある方は寝転がってするのは危険なので、椅子にクッションを当て腰掛けてから少し後ろ斜めにしてうがいをしたり、鼻嗽いなどの工夫が必要です。

※うがいの前に、手洗いをすることを忘れないでください!!

うがいは真水?うがい液?どちらが効果あるの??

水道水でうがいすることで、風邪予防になることが、京都大学の研究グループにより実証されています。

うがいをしない群・ヨード液でうがいをする群・水道水でうがいをする群とで比較した結果、風邪に罹った率は「水道水でうがいをした群」の方が罹患率が少なく効果がみられるとされたようです。

この時のうがいの頻度は、15秒×2回を1日3回行うというものでした。

イソジンなどのヨード系のうがい薬は効果がありそうに見えますが、常在菌まで殺菌してしまうので、口の中やのどの粘膜を傷つけ、感染に弱くなったと考えられています。

ただ、うがいをすることでインフルエンザを予防できるという科学的な根拠は証明されていません。

鼻や喉からウイルスや菌が侵入し粘膜に付着した場合や、侵入してから細胞に感染するまでのスピードが速いため、1日数回のうがいが予防にどこまで役立つのか判断が難しいようです。

しかし、普段から風邪予防のために、京都大学の実験のように、うがいを毎日15秒×2回を1日3回するというのは現実的には難しいですよね。

それよりも、うがいをするタイミングの方が大事だと思います。

外から帰って来た時、人込みに揉まれた時、口腔内や喉が乾燥してイガイガする時、掃除などで埃まみれになった時などに行うようにすると効果的です。

水うがいで風邪発症が4割減少したというケースもあるので、すすんで行ってもらいたいです。

うがい薬はいつ使うと効果的なのか?

真水で良いとき、うがい薬のほうが良いときとそれぞれ用途に合わせてうがいをしていきましょう。

どの時もタイミングが重要です。

うがい液の種類について

ヨードタイプ(イソジン)、アズノールタイプがあります。

しかし用途が違うみたいで、使い方によっては効果がないものもあるかもしれません。購入される際には十分に成分や使用方法を確認の上、薬剤師に相談するなり店員さんに確認するようにしてください。

イソジンガーグル液(ポピドンヨード)

イソジンガーグル液の成分は、「ポピヨンヨード」になります。

ポピドンヨードとは、ヨウ素を酸化させた成分で、ヨウ素を緩やかに遊離することで、殺菌消毒作用を示します。

ポピドンヨードは、うがい薬としてだけではなく、手指の殺菌や傷の消毒薬としても殺菌力の高さと安全性の面で幅広く使用されている成分です。

様々な細菌に対して殺菌効果があることに加え、ウイルスに対しても不活化させる(本来の働きを失わせる)効果が期待できます。ただ、着色してしまうので毎回使用すると歯に薄茶色く色素沈着してしまう事があります。

効能効果

咽頭炎、扁桃炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防、口腔内の消毒

アズノールうがい液(アズレンスルホン酸ナトリウム)

アズノールうがい液の成分は、「アズレンスルホン酸ナトリウム」になります。

アズレンスルホン酸ナトリウムは、抗炎症(炎症を鎮める)効果があり、腫れや痛みなどを和らげる作用があります。

のどや口内に炎症を起こしている場合などに用いられます。

また、アズレンとよばれる成分は軟膏の塗り薬としてもお薬があり、抗炎症作用により、患部の炎症を和らげ、傷の治りを良くする効果があります。

副作用の心配はほとんどありません。

効能効果

咽頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷

両者比較してみた作用効果

イソジンガーグル液は、「殺菌消毒作用」を示すため、予防的なうがいから、実際にのどの痛みがある場合にも使用されます。

一方で、アズノールうがい液は、消毒薬とは異なり、「抗炎症作用」をもち、実際に炎症を起こしている場合に効果が期待できますが殺菌効果としては乏しいです。

市販のうがい薬の作用効果を知り、使用される事をお勧めします。