新型コロナウイルス (COVID-19)の世界的な感染拡大に伴い、家庭でも会社でもウイルス対策をされる方が増えています。
でも、ウイルス対策を始める前に、ウイルスと細菌の違いについて理解されてない方って意外と多くいらっしゃいます。
そこで今回は、現役の看護師さんに協力いただき、ウイルスと細菌の違いについて質問してみました。
出来るだけ専門用語を使わずに解説してもらいましたので、参考にしてみてくださいね。
この記事のまとめ
細菌とウイルスの違いについて教えてください
皆さんは、細菌とウイルスの違いってどんなものかわかりますか?
ざっくり言うと、大きさが違います。
いずれにしても目には見えないので感染しないように気をつけなければいけません。
医療現場では「病原微生物」と言うひとくくりで、感染症の分類に分けてどれだけ危険なものなのかと言うのを周知しています。
病原微生物の分類(簡易的)
- 原虫(4〜50μm)・・・マラリア・赤痢アメーバ
- 真菌(俗に言うカビ)・・・大きさは様々あります
- カンジダ症・白癬症(俗に言う水虫)・カリニ肺炎
- 細菌(0、5〜10μm)・・・呼吸器感染症・尿路感染症・腸管感染症
- リケッチア(0、3〜0、6μm)・・・ツツガムシ病(ダニ)・リケッチア(ネズミからの感染)・チフス(皮膚病)
- クラミジア(0、2〜1、5μm)・・・淋菌性尿道炎
- スピロヘーター(5〜250μm)・・・梅毒・ワイル病(ネズミからの感染)
- ウイルス(20〜250nm)・・・エイズ・ウイルス性肝炎・インフルエンザ
マイクロメーターってどれくらい小さいものですか?
マイクロメートル(micrometre, 記号µm)は、国際単位系 (SI) の長さの単位です。
読み方は、メートルにマイクロをつけたものであり、1 マイクロメートルは10−6 メートル (m) に等しくなります。
1マイクロメートルは、0.001 ミリメートル、1000 ナノメートル とも言います。
もっと簡単にイメージすると、米粒にちょんとペン先を当てたくらいのサイズってイメージしたらいいと思いまうs。
とても小さいんですね。
ナノメートルってどんな単位ですか?
マイクロメートルよりも小さな単位にナノメートルがあります。
ナノメートル(nanometre、記号: nm)は、国際単位系の長さの単位で、10−9メートル (m) = 10億分の1メートル。
マイクロメートルよりもさらに小さくなります。
ウイルスはとっても小さいんですね。
細菌とウイルスは違いますか?
細菌は核や膜や鞭毛や線毛や壁を持っているものが多いです。
中には芽胞といって分厚い膜に覆われているものもあり、乾燥・熱・消毒に対して抵抗力が強く完全に死滅させるには121℃で15分以上加熱しないといけないものもあります。
ただ、細菌性のものは医療の技術の進歩にて抗菌薬や抗生物質が開発されてきました。細菌に対処できる投薬にて治療回復するものが多くみうけられます。
しかし、ウイルスはこの抗菌薬・抗生剤では全く効果がありません。
ウイルスに加えてリケッチアやクラミジアも細菌特有の核を持たず、独自の生体細胞内で人や物に付着して増殖する特徴があります。
そのため人口培地での培養ができず、抗菌剤・抗生物質の効果が期待できないのです。
基本的に、ウイルス感染は対症療法にて軽減するのを診て行きます。
ウイルスが体内から排出されるのは、個々での免疫力や体力がどれだけあるかにもよりますし、中には打ち勝つ事ができず死に至ってしまう方もいらっしゃいます。
抗生物質と抗菌剤の違いについて
ちなみに、抗生物質と抗菌剤の違いについても少し理解しておきましょう。
抗生物質とは、ある研修者がカビの中から自然界に元々存在している物質の中から発見しそれを治療に当ててみたところ効果があったと言う事で最初に生み出された抗生物質が“ペニシリンだった”と言う事です。
一度聞いたこともあるお薬ではないでしょうか。
一方、抗菌剤はこの研究を踏まえて様々な物質を合成させることによって作られた、ばい菌をやっつける薬として改良されたものです。
自然界から生み出されたものではないので、そこが少し違うところですが菌をやっつけると言ったところは同じ作用を示します。
現在は予防接種などで症状が軽減するようにあらかじめウイルスに似た抗体を接種することも可能となってきました。
しかし、あくまでも予防的に接種するのでそのウイルスに罹患しないと言うわけではありません。
症状が軽く出たり治療が早めに治癒する効果が期待できると言うだけです。
罹患する方も中にはいらっしゃるので予防接種を受けたからと言って過信しないようにしてもらいたいです。
新型コロナウイルス (COVID-19)に効果的な薬ってあるの?
現在新型コロナウイルスにて世界中が大騒ぎになっています。
こちらの予防接種も開発中ですが、まだまだ先の話です。
完成したと言っても治験が要りますし、WHOに認めてもらえないと使用していくことができないでしょう。
目に見えないウイルスに打ち勝つためには、まず、自分自身がウイルスにかからない事。
そして、家族・友人・恋人・知人・お隣さん・・・移さない事が大事ではないでしょうか?
今はじっと耐えてコロナウイルスが蔓延しないように自粛するべきではないでしょうか?
守るべきものを守りましょう!!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「細菌とウイルスの違いを知ろう!家庭内で始めるウイルス対策ついて現役看護師に聞いてみました」について解説しました。
ウイルスは目には見えませんが、少しでも知識があればより効果的な対策ができるようになります。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。