私たちが着用している衣類やアクセサリーには、細菌やウイルスがどのくらいの期間生存しているのでしょうか。

目に見えないからこそ疑問や不安に思っている方も多いと思います。

感染リスク対策はマスクや手洗いだけではなく外出した後の衣類やアクセサリーと言った身にまとう全ての物が対象になります。

今回は、細菌やウイルスから出来るだけ触れない着脱方法についてまとめてみました。

この記事のまとめ

ウイルスの生存期間

米雑誌に掲載によると、“ウイルスはエアロゾル(大気中に浮遊する物質に付着している事)の状態では、最長3時間生存していた”と記されていたようです。

また、様々な物の表面でどのくらいの期間生存する可能性があるか調べたところ、銅に付着した場合は最長4時間、ダンボールに付着した場合は最長24時間という結果でした。

加えてプラスチックとステンレススチールでは最長2〜3日間という結果だったそうです。

衣類でのウイルス生存期間は?

ニューヨーク・タイムズに掲載されていた記事によると、ウイルスが衣類に付着した場合、生存期間はダンボールと同じ程度になる可能性があると指摘しているそうで、最長24時間は衣類に付着して生存している可能性がある事がわかってきました。

これは、どちらも水分を吸収できる繊維である事が考えられ、ウイルスの生存において温度と湿度、そして水分が大きく関わっている事が伺えます。

また、衣類に使用されている物は生地だけではないですよね。

ボタンや留め金、チャック、スタッズ、ベルトなどのバックルなどプラスチック製や金属部品が装飾されている場合があります。

そう言った衣類に付属している装飾品もプラスチックやステンレススチール製品と同じように考えれば2〜3日もの間生存しているかもしれません。

衣類の選び方

上記で挙げているように、ウイルスがどこでどれだけ生存しやすいのかが分かったと思います。

感染リスクを最小限に抑える為にもプラスチックやステンレススチール製品ができるだけ装飾されていないシンプルな服装をお勧めします。

衣類の脱ぎ方

基本的な事ですが、衣類を着ている内側が清潔で外側が不潔区域になります。

外側を触らないように内側からゆっくりと衣類をたくし上げて脱ぐ事がポイントです。衣類の外側にバイ菌がたくさん付いているんだと思ってゆっくり脱ぎましょう。

ウイルスが落下したり、散布されてしまいますのでできるだけゆっくり行う事をお勧めします。

衣類の洗濯の仕方

具体的には米疾病対策センター(CDC)のウェブサイトに掲載され推奨されていますが、まずは、“衣類を振らないこと”を強く推されています。これは、ウイルスが飛び散る危険性が高いためです。

また、洗濯をする際には、可能であれば使い捨て手袋を着用し、使用後はすぐに破棄するようにと推奨されています。

繰り返し使用できる手袋を使った場合には、その後は洗濯や消毒などのウイルス対策としての目的以外には使用しない事とされています。そして、手袋を使用せずに衣類を触った場合は、しっかり手洗いを行う事を推奨されています。

そして、“衣類を洗濯機で一通り洗って、さらに温度60度以上の乾燥機で最低30分乾燥させる”という洗濯サイクルを推奨されています。

衣類以外にも気をつけよう

衣類の研究はまだ不十分ですが、感染リスクの可能性は秘めています。

手洗いが習慣化されていますが、アクセサリーやジュエリーは忘れがちです。

医療関係者は、常に勤務中は身につけないようにと指示されています。

指輪やブレスレットだけでなく、ネックレスやイヤリングもチェックされます。

それらは感染源となる可能性が高いからです。

しかし、そう言った方ばかりではありません。

結婚指輪がなくてはならない人には抗菌石鹸を使って定期的に、手とは別に指輪そのものを洗う事を推奨されています。

そして、ジュエリーをアルコール溶液に浸すことも効果があるとして推奨されています。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「知ってるだけで大違い!ウイルスから守る洋服の脱ぎ方を解説」について解説しました。

ウイルス対策って、どうしても手やモノの除菌がメインになりますが、衣服にも関心を向けることで、より安全に対策することができます。

もし今まで気がつかなかった!という方は、衣服の脱ぎ方についても意識してみてくださいね。